”鏡”も”不思議”もアリスの縁語。
鏡の国のアリスには鏡像の双子トウィードルダムとトウィードルディーが登場します。
皆さん鏡像の双子ってご存知ですか?
まるで鏡に映したように左右が反対になる双子のことです。
お姉さんのつむじが左巻きなら、妹は右巻き。
お兄さんが左利きんなら、弟は右利き。
果ては心臓の位置も左右逆転しているというようなことまであるそうです。
いま”まるで鏡に映したように左右が反対”と書きましたが、
鏡はなぜ左右反対に映るのでしょう。
もっと言えば何故上下は逆さまにならないのでしょうか。
ここで実験をしてみましょう。実験と言っても思考実験です。
想像してください。
あなたは今、鏡の前に立っています。
鏡は全身が映るものです。
鏡の中にもあなたがいますね。
これで準備ok。
あなたが左手を挙げると、鏡の中のあなたは右手を挙けます。
あなたが右足を挙げると、鏡の中のあなたは左足を上げます。
たしかに左右反対ですね。
今度は上を向いてみましょう。
鏡の中のあなたも上を向いていますね。
そう上下は反転しません。
鏡が右と左を位置的に変換しているのでしょうか。
鏡の前で横になってみましょう。
つまりあなたが鏡の前で90度回転して、鏡の映り具合を確かめるのです。
あなたの身体を回転させても、上下は反対になりませんね。
ここでまた左手を挙げてみましょう。(先ほど左回転させた人は右手です)。
やっぱり鏡の中のあなたは反対の手を挙げます。
うーん、なぞですね。
さらに90度回転させて鏡の前で逆立ちして見ましょう。
逆立ちしたまま左手を宙に浮かせてみましょう(ちょっとつらいですが、思考実験ですから頑張ってください)、
鏡の中のあなたは右手を浮かせている筈です。
今度は膝を曲げてつま先を下に向かせてみましょう。鏡の中のあなたのつま先も下を指しています。
実はこれ、非常に簡単な仕組みなのです。
実験の視点をあなたと鏡の横において見ましょう。
そして鏡をガラスと考えてください。
つまり、鏡の中のあなたは、ガラス越しに向かい合っているもう一人のあなたです。
そして先ほどの実験を繰り返しましょう。
もうお分かりですか?
鏡は左右が反対になるのではなくて前後が反対になるのです。
まさに向き合っている感じです。
上下が反対にならないのは当たり前ですね。。